【初心者向け】経済指標カレンダーの見方とトレードへの活かし方

目次

1章:経済指標カレンダーって何?

ユイ

ジュンさん、最近“経済指標カレンダー”っていうのをよく目にするんですけど、正直どう使えばいいのか分からなくて…。

ジュン

ああ、それはFXや株をやる人にとっての“天気予報”みたいなものだよ。

ユイ

天気予報?雨が降るとか、晴れるとか?

ジュン

そうそう。市場も同じで、経済指標の発表によって“動きやすい日”や“荒れる日”があるんだ。カレンダーを見ると、その予定が一覧で分かる。


補足解説

経済指標カレンダーとは、世界各国の経済データや政策発表の日程をまとめたスケジュール表です。
代表的な項目としては、

  • 米国雇用統計(Nonfarm Payrolls)
  • 消費者物価指数(CPI)
  • GDP(国内総生産)
  • 政策金利発表(FRB、ECB、日本銀行など)

があります。
これらは発表時間も明確に決まっており、その瞬間に為替や株価が大きく動くことが多いため、トレーダーにとって非常に重要です。


2章:カレンダーの重要度の見方

ユイ

でも、カレンダーっていっぱい情報があって、どれが大事か分からないんですよね。

ジュン

カレンダーには“重要度”が表示されてるよ。星の数や色で示されていて、星3つや赤色のやつは特に要注意。

ユイ

じゃあ、星1つの指標は気にしなくていいんですか?

ジュン

必ずしもそうじゃない。普段は動きが小さい指標でも、市場が注目してるテーマと重なると急に大きく反応することもあるんだ。


補足解説

多くの経済指標カレンダーでは、以下のように重要度が表示されます。

  • 高(★★★):市場が大きく動く可能性が高い。例:米国雇用統計、FOMC政策金利発表
  • 中(★★):一定の反応が見られることが多い。例:製造業PMI、小売売上高
  • 低(★):反応が小さいことが多いが、テーマ次第で影響大になる場合もあり。

特に米ドル関連の指標は、USD/JPYだけでなく他通貨ペア(EUR/USD、GBP/USDなど)にも影響します。


3章:予想値と結果の違い

ユイ

あ、カレンダーに“予想”って書いてありますね。

ジュン

そう。予想値はアナリストや市場関係者が事前に予測した数値。発表された結果がこれとどれくらい違うかで相場が動く。

ユイ

予想より良かったら上がって、悪かったら下がる…ですよね?

ジュン

基本はそうだけど、必ずそうなるわけじゃない。発表後に動いても、その後に反転する“だまし”もあるから注意だ。


補足解説

経済指標の見方では、

  1. 予想値(Forecast) … 事前予想
  2. 前回値(Previous) … 前回発表された数値
  3. 結果(Actual) … 今回発表された実際の数値

を比較します。

  • 結果 > 予想 → 通貨が買われやすい(例:雇用統計で予想より雇用者数が多い)
  • 結果 < 予想 → 通貨が売られやすい

ただし、相場は予想を織り込んでいるため、結果が予想より良くても「反応が薄い」場合や「逆に動く」場合もあります。


4章:トレードへの活かし方

ユイ

じゃあ、発表のタイミングでエントリーすれば勝てますか?

ジュン

そう簡単じゃない。指標発表直後はスプレッドが広がったり、上下に激しく揺れるから初心者には危険だよ。

ユイ

じゃあ、どうすればいいんですか?

ジュン

僕のおすすめは3つ。
1つ目は“発表前はポジションを持たない”戦略。
2つ目は“発表後に方向が固まってから入る”戦略。
3つ目は“長期的なテーマに合わせてポジションを持つ”戦略だ。


補足解説

経済指標カレンダーを活用する際のポイントは以下の通りです。

  1. 大きな指標の前後はポジション整理
    → 突発的な動きに巻き込まれないようにする。
  2. 発表直後はスキャルピングは危険
    → スプレッドが広がる、価格が飛ぶなどで思わぬ損失を被るリスクあり。
  3. 中長期トレンドと組み合わせる
    → 例:米国が利上げ方向なら、良い雇用統計は米ドル高を後押しする可能性が高い。

5章:まとめ

ユイ

なるほど…カレンダーは“トレードの地図”みたいなものなんですね。

ジュン

そう。どこで動きやすいかを知っていれば、無駄な損を減らせるし、チャンスもつかみやすい。

ユイ

これからは、毎朝カレンダーをチェックしてからチャートを見るようにします!


補足まとめ

  • 経済指標カレンダーは相場の動きを予測するための必須ツール。
  • 重要度、予想値、前回値、結果を確認し、動きやすいタイミングを把握する。
  • 発表直後はリスクが高いため、初心者は様子を見るのがおすすめ。
  • 中長期のトレンドと指標結果を組み合わせることで、勝率向上につながる。

経済指標カレンダーは、単なる予定表ではなく「相場のシナリオ」を考えるための地図です。
毎日の習慣としてチェックすることで、相場への理解とトレードの精度が大きく向上します。

ジュン

ちなみに僕がよく参考にしている経済指標カレンダーが掲載されているサイトを紹介するよ。とりあえずこの2つをトレード前に確認しておけば大丈夫。

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