はじめに

ジュンさん、この前ニュースで“米国の雇用統計が良かったからドルが上がった”って言ってましたけど、それってどういう意味ですか?



あぁ、それはファンダメンタルズ分析の話だね。経済の基礎的な情報を使って相場を予測する方法なんだ。



じゃあテクニカル分析は何が違うんですか?



テクニカル分析は、経済ニュースよりも“チャートの形や値動きのパターン”に注目して、今後の動きを予測するんだ。野球で言うなら、ファンダは選手の体調やチーム事情を調べることで、テクニカルは過去の試合データを分析して勝率を読む感じだね。



なるほど…でも、FXってどっちを使ったほうがいいんですか?



それは人によるけど、初心者はテクニカル分析から入る人が多いかな。理由は、チャートさえあれば判断できるから。でも、ファンダも知っておくともっと強くなる。
第1章:ファンダメンタルズ分析とは



ファンダメンタルズ分析って、具体的には何を見るんですか?



主に経済指標、金融政策、国際情勢だね。たとえば、アメリカの政策金利が上がると、ドルが買われやすくなる。なぜなら、金利が高い通貨は投資家にとって魅力的だから。



じゃあニュースを見ていればできるってことですか?



ニュースは入り口だけど、重要なのは“ニュースの意味を理解すること”。例えば『米国雇用統計が予想より良かった』と聞いても、その背景や市場の期待感を理解していないと逆の動きをすることもある。
補足解説:ファンダメンタルズ分析の特徴
ファンダメンタルズ分析は、通貨の「本質的な価値」を見極める分析法です。
主な要素は以下の通りです。
- 経済指標:GDP、雇用統計、インフレ率(CPI)など
- 金融政策:中央銀行(FRB、日銀など)の金利政策や金融緩和・引き締め
- 国際情勢:戦争、災害、政治的不安定など
- 需給バランス:貿易赤字や黒字、資本移動
メリット:
- 長期的なトレンドをつかみやすい
- 大きな値動きの理由を理解できる
デメリット:
- ニュースや情報収集に時間がかかる
- 短期トレードには反映が遅れることもある
第2章:テクニカル分析とは



テクニカル分析って、チャートを見て予想するって言いましたよね?



そう。過去の値動きをグラフにしたチャートを分析して、パターンや傾向を見つける。移動平均線、RSI、ボリンジャーバンドとかのインジケーターを使うことも多いね。



それって感覚でやるんですか?



感覚じゃなくて、統計や確率に基づく。たとえば、過去10年間のデータを見て“こういう形のときは上がる確率が70%”みたいな傾向を探すんだ。
補足解説:テクニカル分析の特徴
テクニカル分析は、価格の動きそのものから将来を予測する方法です。
主な分析法:
- トレンド系:移動平均線、MACD、パラボリックSARなど
- オシレーター系:RSI、ストキャスティクス、CCIなど
- チャートパターン:三角持ち合い、ヘッド&ショルダー、ダブルトップなど
メリット:
- 過去のデータから統計的に判断できる
- 短期トレードに向いている
- チャートさえあれば世界中どこでも分析可能
デメリット:
- 突発的なニュースや事件には対応できない
- 多くの人が同じパターンを見て動くため、ダマシが起きやすい
第3章:まとめ
ファンダメンタルズ分析は「相場の理由」を理解する力を養い、テクニカル分析は「タイミング」を見極める力を与えてくれます。
FXで生き残るには、この二つをバランスよく使い分けることが大切です。
- ファンダ=ニュース・経済データ・政策
- テクニカル=チャートの形・統計的傾向
- 初心者はまずテクニカルから学び、慣れたらファンダを加える
どちらか一方ではなく、両輪で走ることでトレードの精度は確実に上がります。



とはいえ僕のトレードは約9割5分はテクニカル分析をメインに取引を行っているよ。テクニカル分析を勉強することから始めよう!