【初心者向け】ゼロカットシステムとは?

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はじめに

ユイ

ジュンさん、FXについて調べていると“ゼロカットシステム”っていう言葉を聞いたんですけど……。正直、全然意味が分からなくて。なんだか難しそうですよね。

ジュン

ああ、ゼロカットシステムね。FXや海外証券会社でよく出てくる仕組みだよ。実は、初心者にとってもすごく大事な仕組みなんだ。

ユイ

えっ?大事なんですか?でも“ゼロカット”って、何をカットするんですか?

ジュン

簡単に言うと“口座残高がゼロ以下になったら、そのマイナスを会社側が補填してくれる仕組み”なんだよ。つまり、借金を背負わなくて済むんだ。

ユイ

なるほど!じゃあ、例えば急に相場が大きく動いて私の口座がマイナスになっちゃっても、私がそのマイナスを返す必要はないってことですか?

ジュン

その通り。特に海外FX業者では、この“ゼロカットシステム”が標準で導入されているところが多いんだ。だから、初心者でも安心してトレードできる環境がある。

ユイ

すごい!でも、国内のFX会社もそうなんですか?

ジュン

いい質問だね。実は国内と海外で大きな違いがあるんだ。そこも含めて、詳しく説明するよ。


ゼロカットシステムとは?

ゼロカットシステムとは、FX取引において 「残高がマイナスになった場合でも、投資家が追加でお金を支払う必要がない仕組み」 のことです。
通常のFXでは、相場が急変して証拠金以上の損失が出た場合、口座残高がマイナスになる可能性があります。その場合、本来であればそのマイナス分を投資家自身が業者へ支払わなければなりません。

しかし、ゼロカットシステムが導入されているFX会社では、そのマイナス部分を業者が負担してくれるため、投資家の損失は「口座に入れたお金(証拠金)」までで済みます。
つまり、投資家は借金を背負わない という大きな安心材料になるのです。


国内FXと海外FXの違い

ゼロカットシステムは、主に「海外FX業者」で採用されています。
一方で「国内FX業者」では原則としてゼロカットはなく、「追証(追加証拠金)」という仕組みがあります。

  • 国内FX(追証あり)
    相場急変で残高がマイナスになると、投資家に「追証(追加の入金)」を求めます。最悪の場合、投資家が借金を背負うリスクがあります。
  • 海外FX(ゼロカットあり)
    どんなに相場が急変しても、残高がマイナスになった分は業者が補填してくれるため、投資家の損失は口座残高分で終了します。借金リスクはゼロです。

具体例でイメージしてみよう

例えば、ユイさんが10万円をFX口座に入金してトレードしたとします。
ところが、相場が急変して大きな損失を抱え、残高が 「−5万円」 になったとします。

  • 国内FXの場合:
    その「−5万円」をFX会社に支払わなければなりません。つまり、10万円を失うだけでなく、追加で5万円の借金を背負うことになります。
  • 海外FX(ゼロカットあり)の場合:
    口座残高がマイナスになっても、そのマイナス分は業者がリセットしてくれます。結果として残高は 0円 になり、それ以上の支払いは不要です。

ゼロカットシステムのメリット

  1. 借金リスクがない
    投資家にとって最も大きなメリット。証拠金以上の損失が出ないため、安心して取引できる。
  2. ハイレバレッジでも安心
    海外FX業者はレバレッジが数百倍~数千倍と非常に高いですが、ゼロカットシステムがあることで過剰な借金リスクを防げる。
  3. 初心者でもリスク管理がしやすい
    万が一の事態でも、入金したお金以上は失わないため、安心してトレードを始めやすい。

ゼロカットシステムの注意点

一見「投資家にとって完璧な仕組み」に見えるゼロカットですが、注意点もあります。

  • 証拠金以上の損失がゼロになるのは業者負担
    つまり業者側にリスクがあるため、スプレッドがやや広めに設定されている場合があります。
  • 必ずゼロカットがあるわけではない
    海外業者でも、ゼロカット非対応の会社や一時的に無効になるケースもあるため、事前確認が必要です。
  • 国内では基本的に適用されない
    国内の法律や金融庁の規制により、ゼロカットは禁止されています。そのため「追証リスク」を理解して利用しなければなりません。

まとめ:ゼロカットシステムは初心者の強い味方

ゼロカットシステムは、投資家を「借金から守る仕組み」です。
特に海外FX業者で導入されており、ハイレバレッジ取引でも安心できる環境を提供しています。

  • 国内FX → 追証あり、借金リスクあり
  • 海外FX → ゼロカットあり、借金リスクなし

初心者がまず安心してトレードを始めたいなら、ゼロカットシステムがある業者を選ぶことも一つの方法です。
ただし「借金しない=絶対に損しない」というわけではなく、入金した資金は失う可能性があります。あくまで“余裕資金での運用”を心がけることが大切です。


👉 ワンポイントアドバイス
「ゼロカットシステムは保険のようなもの」。
自動車保険があっても事故を起こせば損はしますよね。同じように、ゼロカットがあっても資金を減らすリスクは存在します。大切なのは、仕組みを理解しつつ無理のない取引をすることです。

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